世界に通ずる情報の道を作り、守る仕事

ネットワークエンジニアは新たなネットワークを構築したり、既存のネットワークを保守点検したりするのが仕事である。現代社会においてこのネットワークというものは必要不可欠な存在だ。これによって世界は目に見えない道で繋がれており、我々はそれを利用して大量の情報を行き来させている。

今や、地球の裏側の見知らぬ人間を相手に話をすることも可能になっており、これは20世紀も終盤になるまでは誰も想像しなかったSFのような世界だ。そして、その道は今も拡大を続けており、その担い手になっているのがネットワークエンジニアである。そう考えた時、この仕事は世界をひとつにつないでいく仕事であるということが実感でき、大きなやりがいを感じるだろう。

しかし、そのポジションに至るのは容易ではない。ネットワークエンジニアのキャリアパスはまず、監視、運用からスタートし、そこで基本的な知識を学んだのちにネットワーク構築の仕事に移行する。そうしてさらに、専門的なスキルを身に付けた上でようやく、新しいネットワークの企画や設計を行うことができるのだ。もっとも最近では、ある程度ネットワークも張り巡らされてきたために既存のネットワークの監視・運用がこの仕事のメインになりつつある。しかし、この既存のものを守るというのも重要な仕事であり、おろそかにはできない。トラブルが起きた時に対処し、守り通すことにはそれはそれで独自の充足感があるものである。

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